砂糖依存を筋トレで解決:ダイエット知識
砂糖の摂り過ぎはよくないと耳にしたことはありませんか?今回は砂糖の摂り過ぎと対策として筋トレが有効ということについて紹介していきます。
砂糖=マイルドドラッグ
甘いものを食べるとドーパミンやセロトニンという脳内神経伝達物質が分泌されます。セロトニンには精神を安定させたり、脳を活発に動かせる作用があり、ドーパミンには快楽や喜びをもたらし、やる気を高めてくれる効果があります。ざっくりいうと甘いものを食べると脳が快楽を得てハイな気分になります。
甘いものを食べ続けると身体が糖質を必要としていなくても快楽を得るために甘いものを食べるように脳が指令を出してしまいます。これが砂糖依存症の状態です。
アルコール、タバコ、ギャンブルなどの依存症があると認知されているものも砂糖と同じようにドーパミンが分泌されます。
以下の項目が当てはまっていたら依存状態かもしれません。
- 甘いものを食べないと落ち着かない
- ストレスを感じると甘いものが欲しくて仕方なくなる
- チョコや飴を持ち歩きことあるごとに食べている
- 疲れやすく甘いものを食べると元気になる
- 気持ちが落ち込みやすい
砂糖を摂りすぎると血糖値上昇、中性脂肪の増加などによる生活習慣病のリスクが増えるので、依存症にならないように気を付けたいですね。
糖化は老化
食事によって摂り過ぎた余分な糖がタンパク質や脂肪が、体熱によって不正常な結びつき方(変性)をすることを糖化といいます。この糖化について紹介します。
血液検査項目に「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」という項目があります。これは糖尿病のチェックに使われる指標で、ヘモグロビン※1に糖が結合(糖化)したものです。HbA1cなどの糖化してできた化合物は、最終的にはAGEs(終末糖化産物)を生成します。
このAGEsは老化を促進して、次のようなことを引き起こします。
- シミ、シワができる
- 動脈硬化の原因になり、心筋梗塞や脳梗塞発症に至ることも
糖質の摂取が多くなると血糖値が高くなり、血糖値が高い時間が長ければ長いほど糖化が起こりやすくなります。
※1ヘモグロビン
血液中のヘモグロビンは肺で酸素と結びつき、身体全体に酸素を運び、体内の組織にたまった二酸化炭素を回収して再び肺まで運ぶ働きをしています。
筋トレで砂糖の甘い誘惑に打ち勝つ
依存するなら砂糖よりも筋トレ
筋トレは糖分を主なエネルギーとして使う運動なので、糖分が余って体脂肪になる事を防ぎます。さらにトレーニングでもドーパミンやセロトニンが出るので、糖分摂取によるドーパミン、セロトニン分泌に頼らなくても爽快感を得ることができます。依存先を砂糖ではなく筋トレにしてどんどん健康になっていきましょう。
筋トレで若返る
多くの人は加齢とともに筋量は低下し代謝が落ちて脂肪がつきやすい身体になっていきます。筋トレをすることで筋量を維持もしくは増やすことができます。筋肉がつくことで姿勢もよくなり、成長ホルモンが分泌されることで見た目も若く保てます。
また、トレーニングで血糖値を安定させるインスリンの働きが良くなるので、前述した砂糖による糖化対策にもなります。
まとめ
砂糖は基本的には摂らないようにした方が健康には良さそうです。ただこれだけ甘いものがあふれている現代、避けるのはほぼ不可能だと思うので、甘いものを食べるときはよく噛んで味わって食べることで少量で満足するようにしたいですね。あとは筋トレで砂糖をエネルギーに変えたり、影響を最小限に抑えるようにしましょう!
参考:効率よく筋肉をつけるための山本式・アスリート栄養学 上巻 山本義徳 (著)
筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト事典 岡田隆 (監修), 竹並恵里 (監修)
眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話 牧田善二 (著)
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